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徒然に。イースター島&ボラボラ島旅行記がおすすめ!


by kokoro-rokuro
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新春の木曽路ハイキング

新年最初のぶらりは、江戸時代の五街道の一つ、中山道をたどる旅。名古屋から近い馬籠宿から妻籠宿にかけて約8キロの道のりを歩いた。昔の宿場町とはどんなもんだろう、と関心を持ったから。福島県の大内宿に行ったことがあるが、隣の宿場町とつながりを感じられる点で馬籠や妻籠は違っていた。



JR中央線で中津川駅へ。駅からは濃飛バスで馬籠宿まで乗り継ぐ(540円)。夜明け前に家を出たので、8時過ぎに到着した。お店が開いてないばかりか、水車も回ってない^^;まぁ、観光客がいなけりゃ仕方ないか・・・。

とりあえず、馬籠宿内を一往復する。『若菜集』『破戒』『夜明け前』などの作品で知られる島崎藤村が生まれた場所でもあり、お墓参りもする。小学生のころ『夜明け前』を読破しようと試みたものの、難しすぎて断念した苦い記憶がよみがえる。読みきっていれば、また違った見方ができたのかな?天気が良く、恵那山が綺麗に見えた。
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一往復してもどってくると9時半。まだお店が開きそうになかったので、中津川駅に近い落合宿方面も散策することに。石畳の道など、往復4キロの道を約1時間で見てきました。木曽路の入り口がありました!!!島崎藤村の筆跡らしい。拓本禁止って看板があったけど、した人いるのかなぁ・・・^^;
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馬籠宿まで戻ってくると、お店はすでにオープン!観光客も大勢!出遅れました^^;まずは五平餅を食べようと、入り口近くにある白木屋さんへ。おばあちゃん、お父さん、お母さんがたくさん焼いてます^。^
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五平餅って小判型のものだとばっかり思っていたら、ご主人によると木曽のものはもともと丸餅なんだって。小判型を売っているお店もあるけど、木曽は丸餅が正統派?らしい。クルミとエゴマ醤油で味付けしてあり、甘くて香ばしい味が口に広がる。この香ばしさが絶妙。これまで食べたことの無い味だった。
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馬籠宿には個性的な看板を掲げるお店が多く、見ていて楽しい。
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この漢字、すべて読めるでしょうか・・・。桶、まな板、お風呂の椅子、くしなどの木製品を扱っているお店でした。買っちゃうと妻籠宿まで持ち運ばないといけないので、お土産は断念^^;
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狛犬?が屋根にいるお店も。かわいらしい!!!
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藤村記念館に立ち寄り(入館料500円)、馬籠宿の一番高い場所にある恵盛庵(けいせいあん)というお蕎麦屋さんへ。11時半に開店する手打ちそばの店。夫婦と20歳代の娘さん?の3人で取り仕切っていました。2階の窓には干し柿を吊るしていた。
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メニューは、ざるそば、盛りそば、かけそば、やまかけそば、山菜そば、にしんそば、山菜やまかけそば、すんきそば(季節商品)だったかな。記憶では、値段は750~1200円。ざると盛りは1人前で2枚ずつ出てきていました。色は更科と田舎そばの中間。手作り感が満点で、心温まる山菜そばをいただきました。筍、蕨、なめこ、えのきだけなどが乗っていました。
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お腹が満たされたので、いよいよ妻籠宿へ向かいます。恵盛庵から7.7キロ。山道を突き進みます。まず目に入るのは高札場。幕府が掟などを書き示したものです。
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最初の目標である馬籠峠まではほぼ登り道。2キロあります。道しるべがあるので、迷うことは無い。途中には見所もあるので、歩いてて飽きない。こちらは、東海道中膝栗毛でおなじみの十返舎一九の歌碑。馬籠の名物、栗きんとん、栗おこわを歌ったもののようだ。そういや、栗おこわはついぞ、口にしなかったなぁ、残念。明治天皇が休んだ記念に建てられた石碑もあった。
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標高801メートルの馬籠峠はあっという間でした。
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あとはおおむね下り道。妻籠宿から馬籠宿へ向かう逆コースだと、長い緩やかな登り道が続くことになります。残雪もあり、気をつけて歩かないと大変な場所もありました。雪が降ると、ハイキングはしづらいですね・・・。こんな山道を下っていきます。
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男滝と女滝という2つの滝が轟々と音を立てて流れ落ちていました。水がとても澄んでて冷たい。民家の軒先でも水が豊富にあふれ出していた。
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大妻籠という小さな宿場町を通り過ぎて妻籠宿に到着。ちょうど馬籠宿を出て2時間が経っていました。馬籠宿より静かな様子で、平坦な宿場町。馬籠-妻籠を歩ききると、完歩証明書を発行してもらえるそうだが、肝心の観光案内所が正月休み。残念なり。。。



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歩きつかれたので腹ごしらえです^。^栗きんとんを1つ。軒先のベンチでもらった煎茶と食す。お土産には、いくつもの栗をあんこと一緒に巻いたロール状の和菓子「老木」を購入。馬籠と妻籠でしか販売していないらしい。。。試食したら美味しかった!別の店で「おやき」も食べました。
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馬籠で買えなかったヒノキのまな板も購入。黒ずんだりしてしまうらしいが、ヒノキ自体に殺菌作用があるらしく、問題ないとのこと。ちと高かったが、食べ物を調理するのに石油商品を敷いて切るよりはいいかな、と決断しました!
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妻籠の風景を、ご紹介します。郵便局にポスト、天然記念物のキンモクセイ、カエルです^。^
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帰りはおんたけバスで南木曽駅へ(270円)。温泉に寄ることも考えましたが、疲れ果てたので、そのまま帰りました。ハイキングにはちょうど良い距離で、昔の宿場町も体験できるので、お勧めします。正月でなまった体を起こすには十分。新年早々、いい旅ができました。
by kokoro-rokuro | 2007-01-03 23:57 | 徒然なるままに